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研修生になってしばらくして、指導教官に、「"hierarchical"ではなく"horizontal"な関係にしよう」と言われた。前者は「階層的」、後者は「水平的」という意味。彼は権威主義が嫌いなので、「大学の偉い先生」と「教えてもらう学生」ではない関係にしようということだ。権威主義のかたまりのような環境で萎縮し続けてきた私に、「僕が求めるのは、あなたが自分の考えを自由にめいいっぱい表現することだけです」と言った。私が「(私も先生も物書きなので)つまり、私と先生がクリエイターで、先生がシニアクリエイターということでしょうか」と聞いたら、「いや、それではまだヒエラルキーがありますよね、僕がシニアですから」と言われた。「じゃあ別の分野のクリエイターだと思えばいいということですか」と聞いたら、彼は「そうですね」と笑った。まあそんなことで「先生すごい」という気持ちが消えるわけでもなく(「水平関係にしましょう」と言えるのは、権力をもっているからだし)、話し方がめちゃくちゃフランクになるわけでもないのだけど、できるだけ自分を下げず、対等でいようとしている。
「ひらやすみ」は、平屋の家が水平的な関係の装置として機能している。釣り堀も水平。美大には階層がある(ドラマの中で、明るい学生の説明に「トップヒエラルキーにいる」というナレーションが入る)。不動産屋は階層のある建物を扱う。人々が平屋とヒロトと通じて知り合う。
ドラマですっかり満たされたのに、調べたらマンガの2巻分くらいでしかない。あと7巻分あるよ。今月末には新刊が出るよ。ひゃっほー!
じっくりじわじわしんみりしーんとした読書だけじゃなく、軽快な読書もしたい春です。



